SOLUTION Vol.1

JRゲートタワー名古屋

内装資機材の搬出入をワンストップで請負い、都心の大規模複合施設特有の難題を解決。
2017 年4 月に名古屋駅前に開業した大型複合施設の建設に際し、商業店舗の資機材搬出入を一手に担い、
都心の大規模複合施設で懸念される建築資機材の搬出入に関する多くの課題を解決しました。
搬入導線には3500枚のコンパネを設置するなど万全の養生を実施、
各メンテナンスとともに常に綺麗な現場を保ちました。
搬入においてもパレットで運ぶことが難しい特殊什器や家具などについても、それらの取り扱いや
セットアップ(搬入・設置)に習熟した当社のスペシャリストが活躍いたしました。
搬入予約WEBシステムの開発・導入
現場への資機材搬入は、隣接する駐車場を通る必要があったため、搬入作業ができるのは夜間に限られていました。さらに搬入に使えるエレベーターにも制約がある中で、各施工業者が別々に資機材を搬入すれば、渋滞による資機材搬入の遅延が起きることが想定されました。
そこで、当社では「搬入予約WEBシステム」を開発・導入。各施工業者に搬入希望日時や資機材の重量、サイズなどをシステムに入力してもらい、当社で取りまとめて調整することで、スムーズな搬入を実現しました。
「資機材運搬中継基地」の開設

工事現場から車で往復1時間半程度の場所に「中継基地」(倉庫)を開設し、各施工業者はいったん中継基地に資機材を納入。

当社でさまざまな資機材をトラックに混載し、指定日時に工事区画へ一括して搬入しました。

これによって、トラックの台数と荷受や搬出入にかかる人員を減らすことができ、周辺道路の渋滞解消とコスト削減を実現しました。

トラックの仕様・荷造りのルールを策定

現場への搬入経路である立体駐車場は天井高が低く、通常の車両では天井がつかえて進入が難しいという課題もありました。

そこで、搬出入トラックの仕様は、車高の低い特殊な2t平車に限定。パレットは、2t平車の荷台にびったりと収まるよう、通常よりもサイズが小さい特注品を採用することで、スペース効率を高め少しでも多くの資機材を運べるように工夫しました。そのうえで、できる限り、このパレットサイズに収まり、かつフォークリフトで荷取りができるような荷造りのルールを作成し、施工業者に周知・徹底を図りました。

ネットワークを最大限に活用

半年間の工期中に要した延べ約3,800台の搬出入用トラックの確保には、当社および同じ小泉産業グループのコイズミ物流(株)が持つ

協力配送業者とのネットワークをフルに活用。

また、さまざまな課題を解決するために、商業施設やホテルなどへの什器・家具の搬出入のプロである当社の社員が全国から結集し、アイデアを出し合いました。これらの社員とアルバイトを含め、工期中に延べ約6,000人が資機材の搬出入や施工業者の管理などに携わりました。

お客様の声

ワンストップ対応で、非常に効率的な搬出入が実現できました

今回のプロジェクトでは、物流拠点から工事現場までの資機材の運搬のみならず、現場内に搬入してから各テナント工事区画までの揚重・フロア内の横引き作業までワンストップで対応いただき、非常に効率的な資機材搬入が実現できました。

おかげさまでスケジュールの遅れもありませんでした。非常に困難な業務でしたが、真摯かつ丁寧な取り組み姿勢は、弊社内外の関係者や工事現場内でもすこぶる良い評判でした。

今回、獲得されたノウハウを活かし、今後も工事・施工の中で私どもと同じような課題を抱えていらっしゃるディベロッパーさんの手助けをしていっていただけたらと思います。

株式会社ジェイアール東海髙島屋
施設部 部長 松村 様
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